今回は各科目の記述問題対策についての私見です。思いっきり私見ですので、どの程度ご賛同を頂けるか分かりませんが、一応、姉さんはこんな↓考え方のパパの元、「国語超記述学校」桜蔭に合格できましたので、ご紹介させて頂きます。

 受験勉強が進んできた今日この頃、国語を中心に記述問題の対策というフェーズに移る方も多いかと思いますが、これ自体は不思議でもなく、当然なことです。


 ただ、記述対策にどのくらいの労力を割くかについては別問題だ、とパパは考えております。まず、結論から申し上げまして、パパ的には記述対策にあまり熱を上げるな!やりすぎるな!「並」「竹」(場合によっては「梅」)の実力で十分!と考えています。

 理由は簡単。コストパフォーマンスが良くないからです。記述対策は限界効用逓減の法則がもろに当てはまると考えているからです。いくら対策しようとも、記述で満点連発の受験生などいないのです。

(記述問題と選択肢問題の比較)

記述問題:①配点が高い、②できると差をつけられる、③解答欄(の面積)が大きい・・・
選択肢問題:④配点はそこそこ、⑤どれかが答えだからできそうだ、⑥解答欄(同)が小さい・・・

 
 ①はその通りですが、あくまでも満点やそれに近い点数を取った場合の話です。当たり前ですが、記述で満点は難しいです。しかし、選択肢問題なら「運」であろうと、正解なら満点です。つまり、②と関連しますが、記述の場合、配点が高くても満点でないなら結局は高配点パワーは減じ、②の「できると差をつけられる」まではたどりつけない(大した差をつけることができない)可能性があります。

 一方、選択肢問題は、コツコツと正解を積み上げていくと、問題数も多いため、配点通りの得点が積み重なっていきます。

 記述問題対策を気にし過ぎる方は、③にも大きく影響されているかもしれません。記述問題は解答欄(の面積)が大きいため、何も書けないと、解答用紙の真っ白感が半端ありません。見た感じ、非常に出来の悪いの答案(低得点の答案)に見えがちです。一方、選択肢問題は埋めることは簡単で、適当でも一端埋めてしまえば、何となくできている気にすらなってしまいます。

 サピックスではやりませんが、多くの塾で入試後(合格後)、答案の再現をお願いされることがあります。合格者の再現答案を見たことのある方はいらっしゃいませんか?

 見たことのある方、いかがでしたか?記述解答欄スカスカ、見た目真っ白、明らかに不合格そうなのに、ちゃんと合格した答案がありませんでしたか?

 パパは早稲アカのNN説明会でいろいろ見せてもらいました。確かに見た目は衝撃的で、「これ合格者の答案ですよ」と先生が言うと、皆さん驚かれます。

 早稲アカの先生は、ある意味笑いを取るために見せただけかもしれませんが、笑ってすませてはいけません。この記述解答欄スカスカの再現答案は、選択肢問題できちんと得点できれば、合格最低点はクリアできるという証拠であり、ある意味非常に上手に得点を積み上げた答案のサンプルなのです。

 繰り返しになりますが、解答欄の大きさ(面積)と配点・獲得した点数は決して比例してませんので、注意してください。

 ⑤のどれかが答えだからできそうだ。危ないです。実力なしに五択で正解を連発・・・あり得ません。感覚的に解いていては、いくらたっても国語の得点は安定しません。やはり、選択肢問題対策がより重要なのです。

 さらに言えばは、実力のある受験生が迷って迷って不正解、一方、単なるヤマ勘で正解。選択肢の問題では、少なくともその問題に限っては実力のある受験生でも負けてしまうという怖さがあります。

 その点、記述はそこまで根を詰めて対策しなくても、はるかに劣る他の受験生に偶然負けることはまずあり得ません

 もちろん、記述対策が必要ではないとは言っていませんあくまでも、程度の問題です。ただし、実際問題、選択肢をきちんと選べるように訓練を受けた受験生は、当然文章を読めているはずなので、記述も最低限のトレーニングで、そこそこ(不合格にならない程度には)書けるはずです。

(まとめ)

①選択肢の問題こそ確実に得点を!
②選択肢の問題を確実に得点できるということは、つまり文章をきちんと読めている証拠であり、国語の実力があると言える。そのような受験生は、そこそこの記述対策で、少なくとも合否に影響するほど(部分点が全くつかない)ひどい解答は書きません。
③といういわけで、記述対策にあまりにも時間をとることはコスパが悪いかも。


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